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「ZEISS Planar 1.4/50 ZE」に出会った。

2023-10-14 : 2023-10-14

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「ZEISS Planar 50mm F1.4 ZE」は、2009年に発売された、カールツァイスのEFマウントレンズです。

中古美品価格43000円、通常価格は67000円と、ZEISSにしては優しめな価格設定。
高級感のある重さとボディ、T*(Tスター)の赤い文字。価格とはかけ離れていますが、これはれっきとしたツァイスレンズと言えるでしょう。

https://www.zeiss.co.jp/consumer-products/photography/classic/planar-1450.html

たまたま出会って、惚れる

遭遇

僕がPlanarに出会ったのは新宿の北村写真館。中古のα7IVを見にきたついでに遭遇しつつ、

これは「ZF」でニコン用です

その時は「背伸びをすればEマウントの奴らが買える」と考えスルーしていました。

僕が使用しているカメラは「SONY ZV-E10」で、Eマウント用のツァイスレンズは既に何本も出ています。性能はあきらかにそちらが優秀で、Planar自体も同じ50/1.4が発売済。

その上で買う、なんて奴はいないでしょう。

購入

1ヶ月後、8月。紆余曲折あり、友人と共に北村写真館へ寄りました。
友人にカメラの世界をなんとなく教えたり、FUJIFILMのカメラをオススメしたり。

そして一通り紹介した時、再びPlanarに遭遇しました。

ですが関係ありません。僕はすでに分析して、買う理由がないことがわかっていますから。

…数分見つめあったのち、これを購入することに決めました。現在に至ります。

中途半端で避けるべき

SONYユーザーがこのレンズを今買えば、多くの人は失望することになるはず。

先ほど言ったように、このPlanar 1.4/50 には既にEマウント版モデル「ZA」が誕生しています。
今回の「ZE」で失望するのは、ZAとは違いパープルフリンジが露骨に出てくる上、オートフォーカスのない完全マニュアルフォーカス式だからです。

「そういうものだ」と言いたいところ、安さと不便さ、クセの凄さであればCONTAXのPlanarも選択肢。パープルフリンジなどがある以上、ゴースト等の味もあるこちらを選ぶのは問題なさそうです。

では、なぜ僕はこの「中途半端」に見えるZEを選んでしまったのでしょうか?

分析を飛び越えるなにか

僕が買った理由は、結局のところ「惚れたから」にすぎません。今までの分析などどうでもよくなったのです。

「パープルフリンジの多さ」
「F1.4でのマニュアルフォーカス」
「最短撮影距離の長さ」

そんなことはどうでもいい。それでこそ面白くて、楽しいことがある。

クラシックカーとはまた違う、2000年代の車のような。絶妙な魅力がこのレンズにはあるのです。

鏡面には言葉にできない輝きが、重さにはPlanarの高級感が。
描写にはZEISSレンズの個性が、金属ボディには大きな所有欲が。

メリットデメリットを挙げただけでは説明ができません。
「なんだか好きになるレンズ。」それ以上でもそれ以下でもないのです。

「なんとなく使いたくなるレンズ」

「オールドレンズを体験できるレンズ」「広角から超望遠までいける万能なレンズ」と、今まで買ってきたレンズは何かしら買ってきた理由がありました。

が、今回は「ツァイスレンズを体験したい」でも「50mmを体験したい」でもなく、シンプルに「惚れたから」だけ。

カメラを初めて1年が経ち、僕にとってこれは「なんとなく使いたくなるレンズ」なのです。

使ってきて思うに、写真を楽しみたい人にとってこの存在はすごく大切なのかもしれません。

皆さんの「なんとなく使いたくなるレンズ」は、どんなレンズでしょうか。

さいらはどう?

@SAiRATORI_here

最初に使っていた、古いTamronの大三元が好きな理由がわかった気がします。2000年代の車ではメルセデスSLRマクラーレンとか、ポルシェカレラSとかが好き。

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