いろいろ書いてく個人ブログ、SAERAGへようこそ。
色々「コンパクトなモノ」がある中でも、ワイヤレスイヤホンは特にワクワクさせてくれるデバイスです。
「音質」「バッテリー」「外見」「機能」「価格」…「ワイヤレスイヤホン」という土俵の中でだけでも争えるポイントがたくさん。
ある人は「頂点に座するイヤホンはこれだ!」またある人は「この機能が面白いんでこれだ!」と、採点基準によってコロコロランキングが変わっていくのは結構面白く感じます。
僕の採点基準は「体験」です。この後牙を向くので覚えておいてください。
Earfunが全力で作ったであろう「Ear pro 3」は、2022年12月に発売され一時期話題になったイヤホンでした。
話題になったのは8990円(セールで6500円くらい)という価格に合わないその高性能で、 大半のレビュワーが口を揃えて「ヤバい」と言うほどです。
僕もその「ヤバい」に惹かれて購入した一人。初めて聴いた時にもしっかり「ヤバい」と口にしたので、レビュワーの言葉に嘘はありません。
音質は普通に優秀、ノイキャンも強力、利便性も優秀。抜け目がないように見えますが、何か不満は起こるでしょうか?
最初に言ったように、僕の採点基準は「体験」です。
たしかに購入した当時は「この安さで毎日高音質??」とハイクオリティさを気に入って、ウキウキで使っていました。
しかし、ほんの数日。このイヤホンはほんの数日さえ経てば感動が収まり「道具」になってしまいます。
もしライバルである「Soundcore Liberty 4」を買ったとしたら。スライドするケースはかっこいいし、3D音響なんかは変な魅力があります。長い間愛着を持つことができるでしょう。
背伸びして「WF-1000XM4」を買っていたら。高級感ある見た目にリッチなサウンド。不安な部分があるとかないとかでも当面満足できる自信があります。
一方で、このAir Pro 3はなにもありません。
…少し真面目な話、「恐ろしく何も感じない」が長期使用しての僕の感想です。
繰り返しになりますが、Earfun Ear pro 3はすごく優秀でヤバいイヤホン。この性能でこの価格、というのは特筆したいアイデンティティです。
電車内でポッドキャストを聴きたいときは、強力なノイズキャンセリングで快適に話に没頭できます。 ゲームがしたいときも、ゲームモードで無問題。 専用アプリにマルチポイント接続、イコライザー、装着感、45時間バッテリー。
基本機能がほぼ全部揃っていて、使って感じるストレスは全くありません。
それでも感動も何も感じないのは、「体験」につながる大事な要素がないから。
「Earfun」と書かれた真っ黒なケースはカッコイイと思えないし、
表面全振りで裏面が超テカテカしている本体は自慢しようにもできないし。(装着感には貢献してるし、表面ならそこそこ良いです)
3Dオーディオとか、これ特有の音質とかも全然ありません。
面白さはないけど、性能としては超優秀。 これは「道具」として見れば超がつくほど優秀で、「ガジェット」としてみれば超がつくほどパッとしないイヤホンだと思います。
このイヤホンがなぜこうなったのかは、「多くの人が欲しくなる、手に取りやすい価格で使いやすいイヤホンにしよう」という明確なコンセプトがあったからではないかと想像ができます。
買ってしまった僕にとって少し悔しいところですが、このイヤホンは僕ら向けというより大衆向け。「体験」より「実用性」を優先したい、そんな人にとって、間違いなく良いイヤホンになるはずです。
みなさんの採点基準は、どれでしょう。このイヤホンは、どのくらいいいと思えますか?
@SAiRATORI_here
この子で重要なのは、「どっちつかずになっていない」ことだと思います。悔しいけどめっちゃいい。